
健康や美容の分野でよく耳にする「温熱」という言葉。漠然と「体をあたためること」だと思っていませんか?実は、温熱の仕組みは奥深く、わたしたちの心身の健康と深くつながっています。
この記事では、温熱の基本的な知識から効果、具体的な温熱療法の種類まで、わかりやすく解説します。温熱の力を理解し、日々の生活に心地よいあたたかさを取り入れてみませんか?
温活とは?

健康器具や美容機器などに絡めて使われている「温熱」という言葉。なんとなく体に良さそうなイメージはありますが、実際はどのような意味を持ち、どのように作用するのでしょうか?
その基本を詳しく見てみましょう。
温熱の基本知識
辞書によると、「温熱」とは、書いて字のごとく「あたたかく感じる熱」といった意味を持つ言葉。
温熱という言葉は、しばしば「温熱療法」という形でも使われます。この場合、私たちの体温より少し高めの、だいたい33℃から45℃くらいの熱を指すことが多いとされています。この絶妙な温度が体にとって心地よく、かつ効果的に働きかけてくれるのです。
体を優しくあたためることで、私たちの健康をサポートしてくれる。それが温熱の基本的な考え方です。
温熱療法ってどんなもの?

「温熱療法」とは、つまり「あたたかく感じる熱を用いた療法」のことです。熱を用いて身体に働きかけるといった意味では、以下も温熱療法の一部といえます。
・入浴
・ホットパック
・赤外線・マイクロ波・ラジオ波の機器 など
実は身近にある温熱療法ですが、「なぜ熱で体が整うの?」と不思議に思う方もいるかもしれません。以下では、温熱の仕組みを見ていきましょう。
温めて整える!温熱療法の仕組み
温熱療法は、さまざまな方法で身体に熱を加え、あたためることで快方に向かわせる仕組みをとっています。具体的には、赤外線やマイクロ波、ラジオ波といった特殊なエネルギーを体の外から当てて、深部を温めていきます。
健康な細胞は熱に強く、あたためられても血管を広げて熱を放散し、自らを守れます。ところが、不調を抱えた細胞は熱に弱く、高温にさらされると耐えきれず、死んでしまいやすいのです。
健康な体には心地よい温かさをもたらし、不調な部分には細胞死を誘発し、正常な状態へと導く助けをしてくれる、それが温熱療法なのです。
気になる温熱療法の効果

温熱療法の効果は、単に不調な細胞に働きかけるだけではありません。体を温めることで、健康や美容に嬉しい変化がたくさん生まれます。
ここでは、温熱療法によって期待できる4つの具体的な効果をご紹介します。
体を温めて自律神経を整える
温熱療法には、自律神経のバランスを整える効果が期待できます。自律神経は、私たちの心と体を健康に保つための司令塔のような存在です。たとえば、暑いときに汗をかいたり、心臓を動かしたりと、無意識のうちに体の機能をコントロールしてくれています。
ストレスや不安が続くと、この自律神経の働きが乱れてしまいます。すると、体がだるくなったり、眠れなくなったりといった不調につながることも。そんなときこそ温熱の出番です。体を温めると、心がリラックスモードに入り、乱れていた自律神経のバランスが少しずつ整っていきます。
筋肉の緊張をほぐして心も軽く
温熱療法で体をあたためると、血流を促進させる効果も期待できます。血の巡りがスムーズになると、こり固まった筋肉が緩み、痛みやだるさが軽減されるのを感じるでしょう。
体が楽になると、心も自然と解きほぐされていきます。これは、自律神経の中でも「休息」を司る副交感神経が優位になるため。体と心の両方がほぐれることで、ストレスや不安、日頃の疲れもスーッと和らぎ、心まで軽くなるような感覚が得られるはずです。
冷え性・むくみの改善
温熱療法は、つらい冷え性やむくみの改善にも役立ちます。体を温めて血行が促進されると、体中の血液はもちろん、リンパの流れもスムーズになっていくため。
特に、温熱によって毛細血管が広がると、手足の先まで温かい血液が届きやすくなり、すると末端の冷えが和らぎ、冷えそのものの改善につながっていきます。
また、流れが滞っていた老廃物や余分な水分も滞りなく排出されるようになるため、むくみも軽減していくでしょう。
新陳代謝・免疫力の向上
温熱療法は、新陳代謝や免疫力の向上にも一役買ってくれます。体を温めて血行が良くなると、細胞一つひとつの働きが活発になるため。
具体的には、温熱で血管が広がると、体中に酸素や栄養がしっかり行き渡り、細胞の修復や再生が促されます。さらに、免疫細胞も活発になり、体を病原体から守る働きが強まります。風邪をひきにくい体を目指したい方や、未病を維持したい方にとっても、嬉しい効果といえるでしょう。
熱療法を避けたほうがいい人とは

温熱療法には多くのメリットがありますが、すべての人に効果があるわけではありません。中には、温熱療法を避けた方がいい場合もあります。
特に注意が必要な人の特徴をチェックしておきましょう。
知覚が鈍い方
温熱療法を避けるべき人として、まず知覚が鈍い方が挙げられます。糖尿病などによる末梢神経系の障害があると、熱さを感じにくくなってしまうのです。
「心地よいあたたかさ」がわからず、気づかないうちに火傷をしてしまうリスクも・・・。
最悪の場合、重度の皮膚障害につながることもあるため、温熱療法の適用には細心の注意を払いましょう。
炎症や怪我をしている方
炎症や怪我の急性期にある方も、温熱療法は避けるべきです。
熱を加えて血流を促進すると、炎症が起きている部分の腫れや出血をさらに悪化させてしまう可能性があります。
また、怪我をした直後に温めると、痛みが強くなったり、回復が遅れたりすることもあります。炎症や怪我の初期段階では温めるのを避け、症状が落ち着いたあとに、医師と相談しながら慎重に決定しましょう。
いろいろある温熱療法のタイプ

温熱療法とひと口にいっても、タイプはさまざまです。目的や使用部位で分けるとすると、主に「局所温熱療法」と「全身温熱療法」の2つがあります。
特徴や違いを確認しておきましょう。
体の一部を温める局所温熱療法
「局所温熱療法」は、体の特定の部位に熱を集中させる治療法です。患部を42℃〜45℃程度に温めることで、特定の病気や症状が見られる部位に直接働きかけることを目的としています。
局所温熱療法では、ラジオ波やマイクロ波といった電磁波を使う方法が一般的。
正常な組織への負担を抑えつつ、効果的に熱を届けられるのが大きな特徴です。特定の部位に集中して温熱効果をもたらしたい場合に適しているのが、「局所温熱療法」となります。
全身をじんわり温める全身温熱療法
「全身温熱療法」は、その名の通り、体全体を温める治療法です。体温を38℃〜42℃程度まで上げて、全身の血行を促進したり、免疫機能を活性化させたりする目的で行われます。
温かいお風呂にゆっくり浸かったり、専用の温熱マットを使ったりするのも、全身温熱療法の一つです。
全身の血行を促し、免疫力を高めることで、体全体の健康維持や体質改善をサポートする役割も担っています。
日本発!三井温熱療法
局所温熱療法や全身温熱療法とは少し違った方法として、日本で生まれた「三井温熱療法」があります。理容で用いるアイロンパーマからヒントを得て誕生した治療法です。
この温熱療法の大きな特徴は、熱の感じかたです。
一般的な温熱療法は「心地よいあたたかさ」を与えることがほとんどですが、三井温熱療法では、コンディションによっては「熱い!」と感じるケースもあるでしょう。
こう書くと不安に思われるかもしれませんが、この熱さこそが大切なポイントです。
心地よいだけではない熱刺激は、たかぶった交感神経を鎮めてくれます。反対に、鈍ってしまった交感神経には活を入れ、自律神経のバランスを整える手助けをしてくれる強い味方なのです。
熱の力を借りて心と体を整えよう

温熱とは、単に体をあたためるだけでなく、心身の不調を整える熱の力のことです。血行促進や自律神経の調整、免疫力向上など、その効果は多岐にわたります。ご自身のコンディションに合わせて、温熱療法を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?
日本で生まれた三井温熱療法なら、自律神経のバランスを整えながら、本来の健康な状態へと導きます。冷えやむくみの改善、筋肉の緊張やこり緩和にも効果的なため、日々の不調に悩む方はぜひ検討してみてください。


